海岸工学論文集
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波浪推算モデルを援用した飛来塩分の発生・輸送過程に関する数値解析とその現地観測
山田 文則細山田 得三上村 雄一
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2006 年 53 巻 p. 1141-1145

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抄録

飛来塩分の輸送過程は, 波動場から発生する飛来塩分の発生過程を考慮することにより, より精度よく計算できる. しかしながら, 飛来塩分の発生過程の境界条件となる長期的な波浪条件は, 観測点が限られていることから, 個別の海岸で波浪情報を入手することは困難である. 本研究では, 波浪推算モデルを用いて個別の海岸における波浪条件を算出し, 長期的な飛来塩分の発生・輸送過程の計算に適用する手法について検討を行った. その結果, 波浪推算モデルにより個別の波浪条件を求め, 飛来塩分の発生量を計算することにより, 飛来塩分の輸送過程を精度よく計算できることが明らかになった.

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