歩行者に作用する津波力の定式化とスマトラ沖地震津波のビデオによる検証
2006 年 53 巻 p. 176-180
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2006 年 53 巻 p. 176-180
2004年スマトラ沖地震津波では, 多くの死者・行方不明者が出た.特に婦女子の死亡率が高く, 主な死因としては津波に飲み込まれたことによる溺死または漂流物による衝突死と言われている. 本研究では, 先ず, スマトラ沖地震津波のビデオ映像から人が津波に襲われている場面を解析すると共に, 年齢性別ごとに, 人が受ける津波の流体力と流木の衝突力を力学的に求める. 次に, 人が津波に抵抗できる水深や流速の範囲を安全領域として算定し, ビデオ解析した結果と比較する. さらに他の研究による実験結果と比較することで, 算定した安全領域の妥当性を検証する.
