コアマモ場の干潟地形安定化効果に関する二次元水理実験
2006 年 53 巻 p. 496-500
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2006 年 53 巻 p. 496-500
浅海域に生息している海草のコアマモには, 地形を安定させる効果があることが報告されている. そこで, 本研究では, コアマモ場を設けた干潟地形を対象として, 固定床と移動床の2種類の二次元水理実験を実施し, コアマモ場の有無による流速分布や地形形状および底質粒度の変化を調べた. 固定床実験による水平流速の測定結果から, コアマモ場の内部では, 海底への作用流速が約1/3に低減していることが確認された. また, 移動床実験では, コアマモ場が有るケースでは, 不規則波作用後においても初期地形をほぼ維持し, 底質粒度の岸沖分布は一様化していることから, コアマモ場が干潟の地形形状と底質粒度を安定させる効果を持つことが示された.
