抄録
韓国釜山新港に位置する東防波堤の堤頭部では台風0314号の来襲際により被覆テトラポッドが30%ほどが離脱し, 上部コンクリート1スパンが転倒した. 堤幹部ではテトラポッドの離脱がほとんど発生しなかった. こうした破壊状況を究明するため水理模型実験を行った. 実験では, 水位と波高を一定に固定した場合と, 台風通過時には水位と波高が変動することを着目し水位と波高を観測値に対応させた連続再現方法を用いた. 実験による堤頭部の破壊率は20%ほどと現地破壊に比べてやや低く, 堤幹部ではほとんど0%と現地をほぼ再現できた. 但し, 上部コンクリートの転倒は, 前者の方法によっては再現できず, 水位と波高を連続に再現した場合によって現地の破壊状況がよく再現できた.