抄録
本研究は、既存のロックフィルダム6地点とアースダム2地点を対象として、フィルダムの固有周期とダムの堤高、堤頂長等との関係を調べたものである。地震観測を行っている8地点のフィルダムの観測記録を用いて、各ダムの1次固有周期を求めた。求められた固有周期とダムの堤高、堤頂長との関係を統計的処理により分析した。検討の結果、ダムの堤高と固有周期との間には高い相関性が認められた。また、堤頂長もある程度以下の長さの時には、固有周期との間に相関が見られた。更に、ダムの固有周期を目的変量、堤高と堤頂長を説明変量とした重回帰分析の結果から、堤高の寄与が支配的であることを把握した。