1999 年 25 巻 p. 17-20
1999年1月25日にコロンビアのキンディオ県を震源として直下型地震が発生し1, 000名以上の犠牲者が出た。震源位置は北緯441°、西経75.72° であり、深さは10km以内である。リヒターマグニチュードは6.2である。土木学会地震被害調査小委員会から派遣され、3月3日から15日間の約2週間にわたり現地調査を行った。本文では、現地で収集した資料をもとに、道路・橋梁被害を明らかにするとともに、建物被害が最も大きかった人口約28万人のアルメニア市の市街地の変遷と地形・地盤が及ぼす建物への影響について報告するとともに、得られた教訓についてとりまとめた。