地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
ISSN-L : 1884-8435
粒度分布を変化させた砂礫材料の力学特性
原 忠國生 剛治
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1999 年 25 巻 p. 257-260

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抄録
本研究では、3種類の粒度分布の異なる砂礫材料について、供試体径100mm、高さ200mmの中型三軸試験機を用いた液状化試験を行い、均等係数や相対密度などが液状化強度に与える影響を調べた。そしてこれら砂礫材料の液状化強度は、粒度分布の違いにも関わらず、同程度の相対密度ではよい一致が得られた。一方、3種類の砂礫材料の相対密度50%供試体で繰り返し載荷後に非排水単調載荷試験を行った結果、礫質材料の静的強度は砂質材料のそれに比べて格段に大きい値を示した。これにより、礫質材料は同じ相対密度の砂質材料と比較して、地震時の液状化強度はほぼ同程度であるが、大きな静的変形に対しては非常に大きい強度を発揮することが明らかになった。
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© 社団法人 土木学会
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