1%以上の大きなひずみが発生するような強震時の地盤の動的非線形特性は不明な点が多い。またそのような強震時に対して、従来から用いられてきたR-Oモデル等の地盤非線形モデルでは、地盤の非線形挙動を解析により的確に再現できない。今回、大きなひずみレベルでも適用可能な地盤非線形モデルを提案した。このモデルに対し、乾燥砂を対象とした地盤模型の振動実験結果のシミュレーション解析を実施し、その適用性を検討した。その結果、新たに提案した地盤非線形モデルは、従来のR-Oモデルと比較して、強震時の地盤の動的挙動を的確に再現できることがわかった。