抄録
都市域での強震動分布の情報を高分解能・高精度で予測することの意義は大きいと考える.この予測には, 膨大な計算量と地盤情報の不確実性という二つの難点がある.これを解決するために, 1) 階層型解析をおこなうための特異摂動と2) バウンディング・メディアの方法に基づいて地盤情報の不確実性に応じた起こりうるオプティミスティックな挙動とペシミスティックな挙動を推定する, という二つの方法を組み合わせたマクローミクロ解析を提案している.本論文では, 実際の地震について簡単なモデル化をし, シミュレーションをおこない, 実測データと比較した.時間分解能5 [Hz], 空間分解能2 [m] という高分解能までを保証した計算条件で良好な結果をえることができた.これはマクローミクロ解析の基礎的な適用妥当性を示しているものと考えられる.