抄録
液状化地盤における重力式岸壁の地震時ならびに地震後の挙動を把握するために、ケーソン岸壁、一様な砂で作製した背後地盤と支持地盤で構成される遠心加速度35Gの模型振動実験を行った。1995年1月17日兵庫県南部地震のポートアイランドで観測された地震波を入力し、液状化から過剰間隙水圧の消散に至るまでのケーソン岸壁と周辺地盤の変形挙動を検討した。振動実験で使用した砂の室内試験で得られた液状化、液状化後の変形特性を考慮した地盤構成モデルを用いた有効応力解析では、模型振動実験と同様に、ケーソン岸壁の直下地盤で液状化は生じず、ケーソン岸壁、背後地盤の水平移動、沈下は、主に地震力の作用時に生じることが示された。