抄録
東京ガス (株) では、甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災の教訓を活かして、都市ガスの緊急措置レベルの向上を図るため、1998年1月より約3, 100km2の供給エリアにおいて約3, 700基の新SIセンサーと地区ガバナ遠隔監視・制御システムを配備した世界一超高密度な新リアルタイム防災システム (SUPREME) の開発を開始し、2001年夏より稼働を開始する。SUPREMEでは地震発生後ほぼリアルタイムに地震動・液状化やシステム稼働状況等のデータ収集を行い、被害推定・検知やシステム制御等を行うことにより二次災害発生の危険度を大幅に低減させるものである。またSUPREMEで今後得られる超高密度地震動計測データはゾーニング等事前防災の検討に多いに役立つものと考えられる。