抄録
都立大学では、本学の位置する多摩地域の地震防災の基礎データを取得するため、都立大周辺の多摩地域を対象に、常時微動観測、地盤調査、ボーリングデータの収集分析を行うとともに、GISを用いた評価システムを構築し、視覚表示による地盤特性のデータベース化を図ってきた。さらに大学構内広場Bに鉛直アレー地震観測システム (地表面と-33mの基盤面に地震計を設置) を構築し、地震データの収集・分析と地盤応答特性について検討を行っている。本報告は、大規模な宅地開発がなされた小比企地区を対象に実施したGISによる地盤データの分析結果、震度分布予測結果を示したものである。さらに、大学広場B観測された地震データ、常時微動観測データにより地盤応答について検討したものである。