環境工学研究論文集
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塩分濃度による亜硝酸型硝化の誘導効果の有無
阿部 憲一大橋 晶良山口 隆司徳富 孝明
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2007 年 44 巻 p. 195-200

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抄録
塩分濃度は亜硝酸型硝化に影響を及ぼす主要な環境因子の一つであるが, その効果については賛否両論がある. 本研究においては, 担体を充填したエアリフト型リアクターに人工廃水中のNaCl濃度を段階的に上げて供給したところ, NaCl濃度が16gCl・L-1に達してもNO2蓄積は確認されなかった. 同NaCl濃度条件下でNH4+濃度を上げたところ部分的なNO2蓄積が起こり, 本リアクターは亜硝酸型硝化のポテンシャルを持つことが示された. 以上のことから, 塩分濃度に亜硝酸型硝化の誘導効果は無いことが判明した. NaCl添加の前後でも, リアクター内のアンモニア酸化細菌 (Nitrosomonas europaea) および亜硝酸酸化細菌 (Nitrobacter spp., Nitrospira spp.) の種類は大きく変化しなかった.
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© 社団法人 土木学会
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