抄録
近年の地域政策において、イノベーションの創出を促進するためのクラスター形成支援政策が全国各地で実施されており、対象としている技術分野は多様である。本分析では、技術の性質に応じた効果的な政策実施に向けた知見提供のため、共同発明傾向と発明者の地理的傾向の関係を明らかにすることを目的とし、共同発明傾向(共同発明者数)の異なる2つの技術分野を比較することにより、発明者間の地理的近接性および発明者の地理的分布の差異を把握することを試みた。その結果、共同発明者の多い技術の方が少ない技術と比較し、共同発明者間での地理的近接性が重要にならず、発明者及び発明者集積地域は分散して分布することが示唆された。