自社-顧客間に「1:N」の関係を形成するためには様々な手法があり、それらは2種に大別できる。第一は顧客との間に1:1を形成し、それをN社に展開して結果的に1:Nを形成するやり方、第二は最初から1:Nを形成しようとするやり方である。対象を企業単位で捉えた場合は前者である。他方、対象を企業内とした場合には、両者がありうる。実際に使用する工場・部門毎の個別攻略による局地戦が前者であり、全体の採用決定権を持つ特定1部署の攻略を通じた企業全体への展開は後者となる。どちらも、関係構築促進には「サービス」が重要となる。本発表では「モノのサービス武装」の観点から、製造業古典モデルにおける関係形成におけるサービス価値について論じる。