信頼性シンポジウム発表報文集
Online ISSN : 2424-2357
ISSN-L : 2424-2357
2006_秋季
セッションID: 6-3
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6-3 LCCの観点から考察した鉄道信号機器の安全性(セッション6「ライフサイクルコスト」)
*山本 正宣中村 英夫夏目 武
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抄録
LCC研究会で,IEC規格の翻訳を通して,システム全体の経費を最適化する各種手法等を勉強している.安全性が必要なシステムにおいて,LCC(Life Cycle Cost)の最適化を達成する方法は確立されていない.安全性を必要とするシステムの一例として,鉄道信号保安機器で検討を試みた.その結果,システムの安全性を第一義的に考慮し,リスクマネジメント手法でシステムを評価した後,許容リスクを満たす場合は,高い安全性を持った保安装置より低いが適正な保安性の機器をシステムに導入することも可能で,LCCの目標に近づけられる.しかし,システムの保守を正しく行える体制と,システムの使用者に危険源の同定結果を説明し,納得した上で利用することが重要である.さらにこれら機器を標準化することで,保守を行える体制と利用者への説明責任を共通に行えることとなり,より安全性が高いシステムとなることが期待できることを述べている.
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© 2006 日本信頼性学会
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