信頼性シンポジウム発表報文集
Online ISSN : 2424-2357
ISSN-L : 2424-2357
2013_春季
セッションID: 2-3
会議情報
2-3 信頼性と安全性の融合化 : 安全・安心モデルの考察(セッション2「安全性,リスク(2)」)
*柴田 義文
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
安全・安心という一体概念のモデル化において安全と安心の間にリスクのトレードオフあるいは満足が存在し、また安全と危険の間にグレイゾーンがあると報告されている。これは安心と安全の間にも個人差によるグレイゾーンの存在を示唆する。また、リスク評価つまり、安全は危害のひどさと発生確率で評価することが工学的に行われている。しかし、意思決定において、危害のひどさは高いが、発生確率が低いのは許容可能としている場合は、その評価結果から発生した事故を想定外とするのは認めがたいと考える。本論文では安全・安心の間に信頼を置き、信頼は心理的信頼性と信頼性工学によるモデル化で考察し、信頼性と安全性の融合化は安全側故障から本質安全の信頼性化への深化により、発生確率の本質的低減による安全・安心モデルを報告する。
著者関連情報
© 2013 日本信頼性学会
前の記事 次の記事
feedback
Top