1971 年 17 巻 5-6 号 p. 121-132
平衡型吊下静止水銀滴電極(BHMDE)を用い直流溶出波ポーラログラフ法における溶出電流(Ipa)に関して,次式を導きIpa∝r02CR;アマルガム濃度D;拡散係数 C0;金属イオン濃度t;電解時間v;動粘性係数 ω;攪攪回転数Ipaとr0,ω1/2,t,C0等の関係について検討した結果,いづれも直線関係を示した.Cu,Bi,Pb,Cd,In,Znの1×10-6Mについて前電解電位とIpaとの関係を数種の支持電質について検討した.界面活性剤の存在はIpaの減少と,溶出ピーク電位の陽えの移行を示した,標準添加法により,Zn地金中のPb,CdおよびKC1試案中のPb,Cd,Znの分析を行った.