日本臨床外科医学会雑誌
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Behçet症候群に合併した右総大腿動脈瘤破裂の1例
花上 仁, 三重野 寛治, 北野 善昭, 古屋 国彦, 宍倉 実, 根本 明久
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1984 年 45 巻 3 号 p. 351-356

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抄録
Behçet症候群のうち心血管系を主として侵すVasculo-Behçetは18~26%を占めるにすぎないが,本症に合併する動脈瘤は破裂しやすく, Behçet症例群の死因の大半をなしている.われわれは完全型Behçt症候群に発生した右総大腿動脈瘤破裂の一例を経験したので報告した.
症例は33歳男性で, 4年前よりBehçet症候群として治療をうけていたところ右ソケイ部に拍動性腫瘤が出現した. CTスキャン,動脈造影の結果,右総大腿動脈にのう状動脈瘤が認められたので,全身麻酔下に動脈瘤切除,ダクロン人工血管移植を行った.術後経過は順調で術後2カ月に行った動脈造影ではグラフトは開存しており,末梢の血行状態も良好であった.
動脈瘤を合併したVasculo-Behçetの本邦報告例は自験例を含め52例,動脈瘤88個である.男性49例,女性3例と男性に多く年齢分布では若年層に多くみられた.発生部位では大動脈領域28個,末梢動脈領域60個と未梢動脈瘤が多くみられた.破裂性動脈瘤についてみると,年齢分布では若年層に,発生部位では大動脈領域に有意に多く発生し,完全型Behçetにおいて頻度はより高かった.
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