日本臨床外科医学会雑誌
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拇指末節骨転移をきたした食道癌症例
田中 規文竹内 尚中山 博輝高塚 雄一小早川 清河原 勉
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キーワード: 食道癌, 骨転移, 末節骨
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1987 年 48 巻 3 号 p. 366-368

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抄録
悪性腫瘍の骨転移は,脊柱・骨盤・大腿骨・肋骨に好発する.しかし,四肢末梢骨への転移はきわめてまれである.
症例は57歳女性で,食道癌術後,左拇指に潰瘍を伴う有痛性の腫瘤が出現した. X線検査では,左拇指末節骨に限局性の骨融解像を認めた.その他,胸椎・頭蓋骨・肋骨への転移も認め,拇指末節骨への食道癌転移と診断した.
四肢末梢骨転移は,そのほとんどが悪性腫瘍の進行した状態であるため,その予後は非常に悪い.治療としては,対症療法が主であり,放射線療法,制癌剤投与,場合によっては患部の切断術を行うことにより疼痛の軽減化がはかられる.
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