日本臨床外科医学会雑誌
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甲状腺機能亢進症術後再発の1再手術例
術後再発に対する検討
出口 宝正 義之武藤 良弘外間 章栗原 公太郎玉城 哲野原 正史
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1987 年 48 巻 6 号 p. 800-804

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抄録
甲状腺機能亢進症における甲状腺亜全摘術後再発症例に対する治療は,131I療法や抗甲状腺剤などによる保存的療法が主に行われ,合併症が起こり易いなどの理由で再手術は行うべきでないとされている.しかし,今回,同症例に対して再手術を施行し好成績を得た.症例は39歳の女性で7年前にバセドウ病による甲状腺機能亢進症の診断で甲状腺亜全摘術を施行された.術後4年目より再発,抗甲状腺剤を投与されていたが,本年3月手術希望にて入院,再手術を施行し残存甲状腺量は5gとした.術後経過は良好で,この様な症例に対する再手術はその適応,適切な手術操作を行うことで満足のゆく結果が得られる.
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