抄録
2005年以降の農林業センサスでは、林業経営体の外形基準にセンサス調査年を計画期間に含む森林施業計画(森林経営計画)の作成が含まれている。この点に着目して2005年、2010 年、2015年センサスの個票を組み替え集計し、施業計画の有無別に施業実施率を検討した。施業計画作成林業経営体が林業経営体総数に占める割合は45.2%(2010年)から33.1%(2015年)に低下した。施業計画を作成し過去5年間に施業を行った林業経営体の割合は、24.6%(2010年)から17.9%(2015年)に低下した。3回のセンサス全てで施業計画作成林業経営体であったところは、3回のセンサスで1度でも林業経営体となった25万林業経営体の7.2%で、施業計画の継続性は低かった。施業計画は作成しているが過去5年間に施業実績のない林業経営体は、2015年に15.3%で、森林計画区別にみると0~64.9%であった。林業経営体数には計画区ごとに異なる比率で計画作成のみで過去5年間の施業実績のない林業経営体が含まれていることに注意が必要である。