日本放射線看護学会誌
Online ISSN : 2433-5649
Print ISSN : 2187-6460
総説
高度看護実践としての放射線看護の枠組みと将来展望
西沢 義子 野戸 結花一戸 とも子浦田 秀子松成 裕子井瀧 千恵子冨澤 登志子新川 哲子木立 るり子八代 利香福島 芳子小西 恵美子
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2015 年 3 巻 1 号 p. 2-9

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抄録

これまでの放射線看護は、医療施設において放射線診療を受ける患者の看護が中心であった。現在、その対象者は放射線に晒される、あるいは被ばくを懸念する人々であり、胎児から高齢者まで、病者から一般住民まで、さらに医療従事者までと拡大している。

放射線看護の専門領域の創設は、医療、産業、および地域における平常時のみならず異常・緊急時の被ばく状況において、放射線の健康影響に関する専門的知識をもって、より高度な看護実践ができる看護職を養成するものである。

「放射線看護」の専門性を被ばく医療における看護と医用放射線利用に伴う看護の2つとする。ともに「被ばく」のケアや低減、防止が共通点であることから、放射線防護を学術基盤とするものである。将来的にこの2つのサブスペシャリティと「がん看護専門看護師」のサブスペシャリティである放射線療法看護の専門性が発展的に融合し、さらに高度な「放射線看護」の枠組みができ上がることを期待している。

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© 2015 日本放射線看護学会
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