抄録
現代は組織の時代と言われており,組織活動に関わるマネジメントの考え方を学ぶことは社会や企業へのアプローチとして有用である.このような考えのもと,学生に対して,組織マネジメントに関する基本的な意向をアンケート調査し,学年や性別,希望進路といった回答者の属性とマネジメント思考との関係性について検討を行った.長岡高専 物質工学科本科学生を対象としたマネジメント思考に関する基礎的アンケート調査を実施し,データ解析を試みた結果,企業・業界分析に対する興味,関心が高いことがわかった.そして,統計解析の結果から,マネジメント思考と学年との間には関係性が認められ,調整化残差の結果からは,1年生は興味なしが少なく,マネジメントに関する事柄についての関心が高いこと,2年生は企業・業界分析に対して興味を持っていること,5年生はマネジメント思考全般への関心が低いことなど,各学年における特徴が明らかになった.