日本リモートセンシング学会誌
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環境調査用7チャンネル自動校正型ラジオメーター
Shigeo KAZAMAThomas ROSERalph ZIMMERMANNRüdinger ZIMMERMANN
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1999 年 19 巻 3 号 p. 265-273

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抄録
本小論文は,RPG社と共に環境条件を調査する事を目的に開発し製品化した,7チャンネルラジオメーターについて記したものである。
ラジオメーターにとって最も重要な事項は,より信頼性のある校正方法である。
本装置は,信頼性のある校正を自動的に行なう機能を備えている。
7チャンネルの内訳は,18.7GHz(垂直,水平両偏波),23.8GHz(垂直偏波),36.5GHz(垂直,水平両偏波),90GHz(垂直,水平両偏波)の,合計7チャンネルである。全てのチャンネルにおいて,絶対安定度は0.5K以下,0.2Krms以内の優れた感度を備えている。
本装置の特徴である自動校正は,他の装置に見られる様な外部絶対校正負荷や,天空の温度による校正等の方法を用いなくて済む。
アンテナ系は-40 dB以下のサイドローブ特性をもち,野外での計測に対応し,防雨対策が講じられ,-20~40度Cの環境下で使用出来る。ソフトウエアは,通常のPC(Window 95,98等)に対応,計測データーの表示,校正条件,システムのダイアグノステック,アジマス/エレベーションの正確な設定も自動的に行える。
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© 社団法人 日本リモートセンシング学会
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