日本リモートセンシング学会誌
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赤外域を利用した衛星による海面温度測定
高島 勉高山 陽三
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1982 年 2 巻 4 号 p. 3-26

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抄録

衛星による海面温度測定法のうち赤外窓領域を利用する方法について述べ,精度向上の為の問題点,将来の課題について触れる。衛星で得た輝度温度は,海面による放射エネルギーが,大気中のいろいろなガス成分による吸収,放射,散乱を受けたもので,観測データから海面温度を求めるためには,この影響を取り除かなくてはならない。このため,大気や海面のモデルを利用して衛星で受信した輝度温度で大気効果を推定し補正する。この論文では,衛星データとしては空間分解能の高い気象衛星NOAA-6号搭載AVHRR放射計(可視2チャンネル,赤外3.7μmおよび11μm波長帯)によって得られた輝度温度と大気―海面モデルによって得られた輝度温度の比較から海面温度を推定する方法を述べる。又,AVHRRに含まれていない波長域6-7μmの水蒸気吸収バンド利用検討,8~9μm窓領域利用について触れた。又,衛星で測定された輝度温度は,海面下数μmの表皮水温であり,船によって測定された海面温度は,海面下数mの水塊の平均温度のため,これらの関係を明らかにするための簡単な実験結果にも触れる。

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