日本リモートセンシング学会誌
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大気・海洋・陸面結合モデルによる温暖化予測
今, Remote Sensingに何が期待されているのか?
真鍋 淑郎
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2001 年 21 巻 4 号 p. 366-372

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抄録

大気・海洋結合モデルの数値実験によると,21世紀末ころには地表の全球平均気温は現在より2~3℃程度上がる。昇温は,陸面で更に大きくなると予測される。また,半乾燥地帯の土壌水分が減少し,砂漠が拡張しそうである。二酸化炭素などを規制せずに放出し続ければ,数百年先に大気の二酸化炭素濃度が,今の4倍位になり,非常に大きな気候の変化がおこる可能性が大きい。これからは,温暖化に伴う全球的変化の検出,放射強制力を持っ温室効果ガス,エアロゾル等の分布決定,モデルに組み込まれた色々な素過程の検証等にRemote Sensingが増々重要になるであろう。

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© 社団法人 日本リモートセンシング学会
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