産婦人科の進歩
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着床周辺期の卵巣に関する機能形態学的研究
林 要谷 立夫武木 田博祐
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1971 年 23 巻 5 号 p. 386-396

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抄録

卵巣の着床周辺期における性格に関してウイスター系ラット卵巣を使用して, 脂質, 3β-HSD活性, G-6-PDH活性, 20α-OH-HSD活性の推移と各卵巣要素における3H-thy-midine, 3H-uridine, 3H-methionineの取込み状態とについて, 系統的な組織化学的検討を行なった.
その結果, この時期を通じ, 最大の変化を生ずる場は新生黄体であり, 一方, 卵胞ではL3に軽度ながら卵胞発育が認められ, 問質腺はほとんど変化しないことが判別した. また, 新生黄体および内莢膜黄体細胞の機能的分化は着床周辺期に完成する. などの興味ある知見を得た.

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© 近畿産科婦人科学会
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