産婦人科の進歩
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術前に診断し得た副角妊娠の1症例
佐藤 幸保伊東 宏晃藤原 浩佐川 典正森 崇英富樫 かおり
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1996 年 48 巻 1 号 p. 12-19

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抄録

副角妊娠は子宮外妊娠の一種であり,きわめてまれな疾患である.その術前診断は困難とされ開腹時に診断されることが多い.今日,超音波検査をはじめとする画像診断技術の進歩により,子宮外妊娠は破裂前に診断しその部位を確定すべき疾患となっている.今回われわれは,MRI検査,経膣超音波検査および子宮鏡検査により術前に副角妊娠と診断し得た1症例を経験した.子宮外妊娠を取り扱うにあたって,このまれな疾患の存在を考慮に入れておくことが,副角妊娠の術前診断にとってもっとも重要なことであると思われる.〔産婦の進歩48(1);12~19,1996(平成8年1月)〕

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© 近畿産科婦人科学会
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