生物物理化学
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Wistar 系 rat の血清ChE isoenzyme pattern および血清ChE活性値における性差ならびに年齢差について
坂口 和子赤堀 文昭光崎 龍子政岡 俊夫
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1987 年 31 巻 1 号 p. 1-5

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抄録
Wistar Rat の血清ChE isoenzyme とChE活性値を分析することで, 性・年令に差があることを知る. 1) Wistar Rat のChE isoenzyme は, 明確に6分画されており, 分画数については, 性ならびに年令差はみられなかった. 2)分画した各 band の相対濃度比は雌では, band 6が73%と最も高い割合を示し, 次いでband 5が19%であり, この band 6および5がいわゆる main band となっていた. 次いで Sub-band としてband 3>2>1>4の順に減少する値が得られた. 一方, 雄の6W令では main band である band 5および6の相対分画濃度比はほぼ同程度であったが, 12W令になると band 5が70%と band 6 (17%) より大きな値を示していた. このように各 band の相対濃度比のうえには性差の存在することが認められた.
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© 日本電気泳動学会
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