生活衛生
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男女大学生における足と履物に関する調査研究
高井 明徳三戸 秀樹
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1992 年 36 巻 5 号 p. 285-293

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抄録

足の形態, 履物によって生じたと考えられる足の形態変化, 通学時に最もよく履かれている履物の種類とそのフィット性・履き心地, 履物着用により生じる障害, 履物購入時の選択状況などに関する実態調査を男女大学生372名 (男子: 189名, 女子: 183名) について行い, 特に履物の快適性と履物による障害発生に関わる要因を探り, 履物着用の問題点について考察した。
女子の履物着用の状況は, 男子に比べ問題が多く, 特にハイヒールの着用によってもたらされる点が顕著であった。しかし, 他の履物においても「きつめ」での着用は問題があることが示唆された。ただ, 足の形態変化に関わる要因は特に認められなかった。男子では, 問題点と関わる要因は明瞭ではなかったが, 女子同様「きつめ」の靴の着用は問題があるなどの点が指摘された。快適性や足の障害発生には購入時の状況が関与していた。

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© 社団法人 大阪生活衛生協会
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