2012 年 19 巻 1 号 p. 131-136
製品情報の共有と有効活用によって,製品開発コスト削減や期間短縮などを実現するとされるPLM(Product Lifecycle Management)システムは,グローバル競争を勝ち抜くのに必要といわれて久しいが,いまだ大企業においても認知度は低く,導入も進んでいない。
日経ものづくりでは,2005年から毎年「PLMシステムに対する認識と導入・運用の実態調査」を行ってきた。日経ものづくり2010年9月号に掲載されたその調査内容に合わせて,2011年に東海4県(愛知,岐阜,三重,静岡)と東京,大阪にある中小製造企業に対して独自に同様な調査を行った。
本研究では,その調査結果を踏まえ,PLMシステム導入に必要なエンタープライズプロジェクトマネジメントができる人材の育成について提案する。