2012 年 19 巻 1 号 p. 65-70
2012年現在,諸外国では,EVへの開発投資は莫大なものであり,ガソリン自動車は,HVへと進化するのではなく,EVへ向かう可能性がでてきている。既存SCMをどれだけ推進し,無駄を省いても,SCMが扱う製品・価値基準が変わってきた場合,変化に順応できていなければ,利益低下を招いてしまう。その問題解決策として,VCMを取り上げ,将来の価値環境変動にうまく順応できる対策を考察する。
今後,モビリティビジネス環境は,EVの普及により,国内外電気メーカー・ICT産業の参画が想定され,モビリティビジネス競争のさらなる激化が予測される。このように激しく変化するモビリティビジネス経営環境下,既存自動車メーカーが行うべき次の一手について,方向性を見出すことを本研究の目的とする。