2014 年 21 巻 1 号 p. 127-132
ERPシステムとは生産管理システムはもちろん販売管理システム,会計システムなど企業の基幹システムを一体化したシステムで,企業活動データが一貫して管理できるメリットが大きく20年ほど前に普及が始まり,最近10年で一気に普及した.このERPシステムはマスターなくしては動かない.しかし,このマスターには各システム内の個別マスター項目もあるものの,全体で管理する項目,他システムで決定した項目との関連で決まる項目もあるためこのマスター精度を維持するために,マスター管理は少数の専門家により管理されている.しかし,この結果は「マスター管理」という属人化した仕事が生まれ,継承が困難になりシステム安定稼働におけるリスクにもなっている.このリスクから脱却することが求められている.このための考え方と今後の試みについて述べるものである.