2014 年 21 巻 1 号 p. 85-90
内部監査の計画策定及び実施において,各種のデータの閲覧,分析作業にITを活用することにより,重要な問題事項の見逃しを防ぎ,新たな問題点の発掘が可能となり,内部監査の有効性が高まることが期待される.従来のCAATs(Computer Assisted Audit Techniques)は,会計データが真の現実を反映しているかどうかを確かめるためのツールであるが,内部監査の多様な監査テーマに対応するためには,ビジネスインテリジェンスの分析シナリオ類型や不正会計発見のためのシナリオを活用して,テーマに適合した分析技術を選定することが必要である.一方,多様な情報が散在する今日の状況を考慮すると,監査計画策定時におけるデータ収集と分析の戦略策定が重要となる.