生産管理
Online ISSN : 2186-6120
Print ISSN : 1341-528X
研究論文Ⓡ
国内の金属積層造形ビジネスの現状と課題
―サービスビューローを事例に―
原田 優花子徳丸 宜穂小竹 暢隆
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 28 巻 2 号 p. 17-24

詳細
抄録

3D プリンティング技術は既存のビジネスモデルを大きく変化させると予想されている.現在は試作市場・単品市場が基本であるが,製造方法も進化し粉末床溶融結合法,結合剤噴射法が実用化され,量産(中量生産)市場へ展開が始まっている.欧米では航空機部品や自動車部品で量産体制が構築されているが,国内でも量産部品製造が始まり,受託加工を手掛けるサービスビューローが急増している.様々な要素が複雑に関連するため造形のノウハウを自社に蓄積・活用することが重要である.本稿では,関連技術や既存事業で培った強みを活かしながら,金属積層造形分野の受託造形事業を手掛けている企業の事例を取り上げ検討する.

著者関連情報
© © 2021 一般社団法人日本生産管理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top