生産管理
Online ISSN : 2186-6120
Print ISSN : 1341-528X
モジュール化におけるオープンネットワークの役割と企業間のコラボルーション
松野 成悟時永 祥三
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 10 巻 2 号 p. 71-76

詳細
抄録

今日, 多くの産業分野において, 生産システムの基調がモジュール化に移行しつつある。企業間情報ネットワークを基礎としたモジュール化の進行によって, 企業間関係の見直し, すなわちアウトソーシングやコラボレーションといった一企業の枠を超えたビジネスプロセスの再構築が求められている。その際, 情報ネットワークのオープン化 (標準化) は今日的趨勢であるが, そこで得られる自由市場的取引の効率性を享受する一方で, どのように継続的・密接な企業間関係を構築し維持していくかが戦略的な課題になるといえる。また, そこでは, いわゆるレガシーシステムの収容や関連企業の対応能力, 履歴管理制度 (トレーサビリティ) の確立などの問題を指摘することができる。

著者関連情報
© 日本生産管理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top