抄録
インターネットが一般に普及してから約10年が経過した。インターネットにより様々な情報インフラが整備される中, ECを代表とする新しい取引形態や流通形態が次々に生まれている。そうした中で, インターネット創成期に規格が制定されていながら, 現在は殆ど活用されていないコンテンツがある。それはVRML (Virtual Reahty Modehng Language) と呼ばれていた3DCGデータを中心とするコンテンツである。
本稿では, 流通における商品イメージの伝達に有効とされながら不遇の扱いを受けてきた「3 DCGコンテンツ」に注目し, その問題点を指摘するとともに, 改善する方法を提案する。そして, 提案された新3DCGコンテンツのECへの応用例を紹介する。