抄録
自動倉庫: AS/RS (The automated storage and retrieval system) は土地の狭いわが国の現状にマッチし, 産業界の構造変化に対応しながら大きく発展を遂げてきた. すなわち単なる保管機能から流通機能への対応, FA/CIMの中の核としての機能, さらに物と情報の一体管理機能を兼ね備え, 第三次産業へも普及するなど, わが国の導入実績は世界一と言われている [3]. そこで物流における自動倉庫について分類し, 歴史と背景に触れ, 計画の手順とその中で必要となるサイクルタイムについて表示する. また実際に, 意思決定支援のプロセスであるシミュレーションを行いその結果について検討する.