抄録
日本の小売業は今後, 飛躍的に成長する可能性がある。しかしながら, 現時点では規模や収益性の問題が成長の足かせになっている。グローバルリテイラーとの格差は大きく, 生き残るために収益格差を解消する必要に迫られている。
社内に存在する重要な資源「人」「物」「金」「情報」を利用し, 経営にITを活用することで成果を出す必要がある。そのためにはIT資産のストック量と活用度が重要となる。IT資産はこれまでの投資である程度蓄積されているが, 経営上の課題である収益力向上を実現するには, 利用効率の低い社内IT資産の活用度を向上させることで, これまで実現していなかった新たな価値を創出すべきである。蓄積されているIT資産を活用することで, プロセスイノベーションを行なうことで課題を解決する必要がある。