抄録
大学でネットワークの運用管理をする場合, ネットワークの利用者をサポートする時にいくつかの問題点が発生する。例えば, DHCP ((Dynamic Host Configuration Protocol)) サービスを使用しているネットワークでは, ネットワーク管理者が他の利用者に対して迷惑になる通信 (迷惑通信) に対処するのに, 非常に時間や労力が必要となる点である。(“迷惑通信” とは, 他のクライアントコンピュータの通信速度や処理性能に負の影響を与える通信を意味している。) そこで, 従来からネットワーク管理方式の一つとして我々が研究を進めているDACS (Destination Addressing Control System) 方式を用いることで, 利用者サポートのプロセスを簡略化出来ることを示し, これらの問題点を改善田来ることを示す。