2002 年 8 巻 2 号 p. 65-70
循環型経済社会の構築には, ものづくりを担う生産も循環型生産システムに転換を図らねばならない。その為には, リユースやリサイクルのしやすい商品 (エコ商品) に変えるなど商品戦略の転換を図ると同時に, インバースマニュファクチャリングを組み入れた-連の回収システム構築が不可欠である。
この実現には法的, 税制面での支援制度も重要であるが, 生産管理においても, 回収システムの品質評価, 生産性評価及び工程管理面でのリユース・リサイクル製品の部品供給管理手法の確立が望まれる。本論文でその理論的考察を試みた。
また, 循環生産工場 (静脈フロー) の品質評価や生産性評価の結果をリユース・リサイクル設計にフィードバックし, 商品企画や商品設計に反映して初めて循環型生産システムを実現することが出来る。