生産管理
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化学製造プロセスの最適化研究…MMAモノマー製造技術の進歩
山松 節男佐々木 啓宇正本 順三
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2002 年 9 巻 2 号 p. 29-36

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抄録

化学産業は現在成熟化した領域にある。しかしながら、MMAモノマーは化学品の中にあっても、世の中の技術の変化、環境の変化に対応して、めざましい技術的進歩をとげている。本稿では、MMAモノマーの製造技術の進歩を通して、化学製造プロセスの最適化について考察を行う。特に、著者の一人が進めたMMAモノマーの新製造プロセスの開発を通して、新しい技術の工業化のあり方についての一例を紹介する。具体的には、自社の経営資源・技術資源をフルに活用し、工業化するべき技術開発において、未知の領域を少なくし、焦点を絞ってレベルの高い研究開発を達成することである。これらは新技術の工業化への経営判断のハードルを低くし、時宜を得た工業化に結びつくこととなる。

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