主催: 社団法人 石油学会
重質油アップグレーディング技術の高度化と超クリーン燃料の効率的な生産に向けて、水素化処理(HDS)と流動接触分解(FCC)を組み合わせ一連のプロセスとして最適運転を達成するため、原料油の分子特性に基づく詳細な反応モデルを開発している。最初のステップとして比較的簡単なナフサの水素化モデルを構築した。この反応モデルでは、多数の分子の反応を高速計算するためにグラフ理論を用いており、分子構造は結合電子行列で表現され反応は行列演算として実行される。またキネティクスは反応ファミリー毎に整理されており速度定数はEvans-Polyani関係を用いて推算される。