抄録
10 mol%のアルミナで被覆したAl2O3/MgOの,耐水性,耐CO2性を調べた。Al2O3/MgOを用いて,ジアセトンアルコールの分解を水共存で行ったところ,大幅に活性は低下したが,アセトンでの洗浄で回復した。CO2中に放置したところ,塩基触媒活性は大幅に低下した。失活した試料を,活性化後に水蒸気中に置き,さらに773 Kで焼成すると未処理の触媒と同じ活性となった。被覆していないMgOでは活性の回復はあまり見られなかった。以上の結果より,Al2O3による被覆によりMgOの耐水性,耐CO2性が大幅に向上したと結論した。