アスファルテン性状が凝集に及ぼす影響

抄録

原油に含まれるアスファルテンは採掘や輸送時に管閉塞を起こす原因であり、油中では分子が凝集状態で存在すると考えられている。我々はこれまでに、レイリー散乱測定とハンセン溶解度パラメータを用いることで各種溶媒中のアスファルテン凝集の程度（凝集度）を定量的に評価できる可能性を示した。本発表では、カナダのオイルサンドビチュメンと中東原油のアスファルテンを詳細に分析し、アスファルテン性状が凝集度に及ぼす影響を示す。