石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
第47回石油・石油化学討論会(鳥取)
セッションID: 2D19
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[酸化]
外表面近傍にTiが偏在化したTS-1の調製とその触媒特性の検討
*山本 哲夫高石 紘佑宮岸 拓路松方 正彦
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抄録
TS-1は過酸化水素を用いた液相酸化反応に活性を示すが、基質の大きさによっては拡散制約を受けることが問題となっている。拡散制約の緩和のため、Si源として同じMFI型であるsilicalite-1を用い、silicalite-1結晶の溶解、再結晶化の過程でTiを導入することで、外表面近傍にTiが偏在化したTS-1を合成することに成功した。調製したTS-1はオレフィンのエポキシ化において過酸化水素の過分解を抑制することが分かり、外表面近傍に偏在化したTi種が活性点として有効に機能している可能性が示唆された。
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© 2017 公益社団法人石油学会
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