抄録
二酸化炭素の回収・貯蔵(CCS)は地球温暖化ガスの排出削減において重要な手段の1つであるが、CCSだけでは商業的に成り立たせることは難しい。そこでCCSと原油増進油回収法(EOR)を組み合わせ、原油を増産することで商業的な価値を持たせる、いわゆるCCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)が近年脚光を浴びている。当社は米国テキサス州において石炭火力発電所から排出される排ガスを利用し、老朽油田から増油するPetra Nova Carbon Captureプロジェクトに参画しており、そのビジネスモデルについて紹介する。