2014 年 1 巻 1 号 p. 30
会員が特定の興味を持つ分野についてグループを作り,情報交換するために,SIG(Special Interest Group)を設置している.本報告では,SIG活動紹介を行なう.
学会のHPで新井会長が述べているように,本学会の目的は,サービスに関する広範な知識を体系化することで様々な産業課題の解決に寄与し,サービスに関わる「社会のための学術」の構築である(1).この目的の達成のために,サービスに関わる様々な分野の研究者と実務者が,研究内容や実施事例などをタイムリーに情報交換を行うために,2013年4月よりスタートした.
現在,下記4件を推進中(()内は,SIGリーダー).
若手研究者がテーマを調査する過程で,著名な研究者に意見拝聴・作業依頼し,相互認知の機会提供.
サービスイノベーションの分析・モデル化,新しいイノベーション創出のデザイン手法に関し,世界・日本の研究者との講演・議論を通じ理解を深化.
製造業・サービス業の垣根を無くし,サービスの観点から設計・生産・提供の過程を捉え直し,サービスドミナントな製品・サービスをデザインするための方法論を,システム理論を基に模索・提案.
日本学術会議 総合工学委員会サービス学分科会と共同作業で,「理学・工学分野における科学・夢ロードマップ2014」を作成.学術界におけるサービス学分野の認知向上を図るとともに、サービス学の戦略技術ロードマップの基盤を構築.
SIG活動は緒に就いた段階である.より多くの研究者・実務者が議論し,学会活動がより一層活性化するために,SIGへの応募(下記)をお待ちしています.
sig-public-comment@serviceology.org
2005年京都大学大学院情報学研究科博士後期課程修了.1984年住友金属工業(株)入社.最適化システム研究と生産性向上企画に従事.2009年近畿大学工学部教授(表記職兼務).博士(情報学).