鉱山地質
Print ISSN : 0026-5209
エジプトの東砂漠に分布する上部原生代の後期造山帯花崗岩中におけるウラン微候の決定法
バクヒット F.S.
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1987 年 37 巻 201 号 p. 29-43

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抄録

鉱脈型あるいは割目充填型ウラン鉱化作用の母岩として最も適している花崗岩の決定法を調べた.対象としたのは,エジプトの東砂漠に分布する赤色花崗岩である.ウラン鉱化作用に最も適した赤色花崗岩は,珪酸分が高く,ナトリウムとカリウムに富んでおり,鉄,マグネシウム,カルシウムが少いことが明らかとなった.また,ウラン鉱化作用に適した地質構造は,主要断層に平行な,あるいは隆起帯の下盤に沿う副次的な断層ないし割目である.花崗岩体の縁からはるかに離れたところには,ウラン鉱床は存在しない.

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© 資源地質学会
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